ギフテッド2Eの特性のある息子に中学受験をさせるべきか、させないべきか…。
息子は負けず嫌いで競争には人一倍勝ちたい気持ちはあるけれど、精神面がとても弱く、本番に力を発揮できないタイプ。小学校受験で立証済み。ただでさえ精神が不安定で毎日ジェットコースターに乗っているような日々を過ごしているので、できれば受験のような大きなイベントは避けたいというのが私たち親の本音。
また息子にとっても時間を制限され自由を奪われることは耐え難いこと。毎日塾と宿題とテストに終われる過酷な受験戦争に耐えられるとは到底思えません。
しかし、公立の小学校では進度がゆっくりなため授業がつまらなく思えてしまい息子は学校生活を楽しめませんでした。好奇心旺盛で興味のあることには並外れた集中力を見せる反面、興味のないことには非常な拒否感を見せるのもギフテッド2Eの特性です。息子にとって全ての原動力は楽しい、興味があるということ。とても勝手に見えるのですが、興味がない、楽しくないとなると意欲がなくなり非常に態度が悪くなるのです。その落差が普通ではないのです。理科実験教室やピアノや塾など自分の興味のある習い事では全く問題なく過ごせるのに、学校ではとにかく態度が悪いのです。授業は聞かない、ノートは取らない、提出物は出したり出さなかったり…。もちろん成績は下がるいっぽう。興味のあるのは理科、社会、図工のみ。算数はわかっているからかずっとノートに電車の絵を描いています。そんな息子を見ているとやはり中学受験も考慮した学校選びがとても重要なんじゃないかと思えてくるのです。
今の学校の先生にとったら息子は本当にわがままで勝手な厄介者でしかないと思います。発達障害だと言えばなんとか対応してもらえますが、ギフテッドなんて言葉を出そうものなら、一瞬で学校の先生方を敵にまわしてしまいます。なので学校には発達障害の特性があるので支援をお願いしますと常に凹の部分をアピールしてお願いするしかないのです。溢れる才能があることも、優しく気遣いできるところも、ユニークで人を楽しませてくれるところも、息子の魅力は私たち家族しか知りません。学校ではやる気のない死んだ魚のようなのです。
環境さえ合えば好奇心のおもむくまま色んなことを吸収してイキイキと過ごせるのに…
できれば中学校はそんな環境で学ばせてあげたい…
そんな思いで中学受験の可能性も考慮しつつ、息子の様子をみながら進むことにしました。
4年生になり、学校には行けなくなってしまいましたが、幸い塾には楽しく通ってくれています。月1回の模試は受ける度に点数があがるのでまんざらでもないようです。
ただ息子に無理強いは禁物。宿題も気持ちの乗らない時はできません。同じような問題は飛ばして重要度の高い問題だけ押さえるなど工夫しながら、最小限のパワーで走らなければすぐに崩壊してしまいます。
息子には中学受験はゲームに例えています。レベルが上がるごとに敵も増えて強くなる。その代わり自分も強くなり武器も増えて闘いやすくなる。それを続けていけば最後は無敵になる!と言い聞かせています。敵はお友達ではなく課題。そしてラスボスは自分自身。得点は上がったり下がったりするけれど、自分がボタンを押さない限りゲームオーバーになることはないと。
はたしていつまでゲームを楽しんでくれるやら…。ゲームオーバーになったとしても楽しかったと思えるようなゲームになったらいいなと願います。