ギフテッド(2E)のサポート

藁にもすがる思いで病院を受診したものの、何のサポートも受けられないことがわかり、これからどうしたらよいのか悩む日々。。。次に学校の通級を希望しましたが、またしても「学習の遅れがないため対象外」ということで受け入れてもらえず。。。
そして市の児童福祉センターなら療育を受けさせてもらえるのではないかと思い、紹介状を書いてもらうことに。児童福祉センターは未就学児の待機が多い為、通常、医師による受診まで数年はかかるのですが、紹介状のおかげでなんとか診てもらえることになりました。息子は「死」という言葉を口にするようになっていた為、我が家にとっては一刻を争う事態でした。

1年生の息子が言った言葉です。「みんなが自分たちの間違いに気づくなら自分が悪者になってもいい。それで学校がよくなってみんなが過ごしやすくなるなら自分はいじめられて犠牲になって死んでもいい」。

状況を説明したら専門スタッフ、臨床心理士による問診に呼ばれました。医師による診察まではしばらく日数がかかりましたが、ようやくたどりついた医師による初診は3時間とたっぷり時間をかけて丁寧に診てくださいました。とても丁寧な診察で、予約が取れない理由がわかりました。

診察の結果、「日本の学校教育は◯◯くんには合わないだろう」と言われました。「好きなことをさせて才能を見つけて伸ばしてあげればよい」と。また、処理速度をあげるために家でできるビジョントレーニングを教えて頂いたり、瞑想で心を落ち着かせるマインドフルネスの本を紹介して頂きました。ゆっくり話を聞いてもらえてすっきりはしたものの、残念ながら今の日本の教育で息子が受けられる療育はないということでした。

先生には放課後デイも息子に合うようなものはたぶんないと言われていましたが、とりあえずやってみないことには、との思いで放課後デイに申し込みました。個別のプログラムでやりたいことをさせてくれる放課後デイでしたが、先生と2人で紙飛行機を飛ばしたり、お寿司屋さんごっこをしたり。。。息子は大人と1対1の関係では何の問題もないので感情のコントロールを求められる状況にはならず、やはりこちらが求めているような療育ではないという結果になりました。

そして最終的に息子のような子はどこにも支援してもらえるところはなく、全て親の手にかかっているんだということに行き着きました。二次障害として不登校自殺などのケースが潜んでいるにもかかわらず、受けられる支援がないという現実に直面し絶望しました。そして息子を守ってあげられるのは私しかいない、何としても息子を守らなければならないという強い使命感が湧き起こりました。

それからはネットや本を読みあさり、息子に似たようお子さんの記事を見つけては主人とシェアして勉強しました。そこで幼少期からの息子の困りごととぴったりの特性だったのがギフテッドの2E」だったのです。発達の飛び抜けている部分と不器用な部分を併せ持つアンバランスな脳が2Eの特性です。

息子のように言語能力と処理能力の差が大きい場合は、頭の中でイメージしたり言葉で表現する能力には長けているが、行動であらわそうとするとうまくいかないことがあり、イライラしてしまう。インプットが長けているのに対しアウトプットが不器用なため、そのギャップがしんどいタイプだそう。息子の生き苦しさはまさにそこだと感じました。