学校との連携

受けられる支援がない中で息子の学校嫌いは益々ひどくなるばかり。ルールを守らないお友達に対してイライラするようで、だんだんと息子の態度もエスカレートしてきました。幸い2年生の担任の先生がとても良い先生で息子に親身に寄り添ってくださったことが唯一の救いでした。学校でお友達とのトラブルがある度に丁寧に対応してくださり、私への報告もまめにしてくださったおかげで私も息子の状況を把握しやすくなりました。

息子には「イライラノート」というノートを作ってくださり、ストレスの度合いをグラフに表して感情のコントロールができるようにしてくださったり、「どうしても我慢ができなくなった時に開けてね」とお札の入ったおまもりをくださったりしました。お札には「イライラの原因からはなれる」「友達や先生に聞いてもらう」「めいそうする、数を数える、指のすきまをあける」「楽しいことをして笑う」と書かれてました。本当に素晴らしい先生でした。いつ不登校になってもおかしくない状態の息子でしたが2年生、3年生と2年間担任をもって頂いたおかげでなんとか学校には通うことができていました。

また校長先生はじめ教頭先生、教務の先生、補佐の先生方など学校全体で情報を共有してくださっていて、息子のことを気にかけてくださっていたので、何かあっても全力で受け止めてもらえるという安心感がありました。イライラした状態で学校に行かせると決まって何かトラブルが起きるので、だんだんこちらも肩身が狭くなり、学校に顔向けできない気持ちになっていたのですが、先生方はいつも「学校に送り出してくださったらあとはこちらでなんとかしますのでお任せください!」と言ってくださりとても心強かったです。1年生の時にいじめられていた時の対応には学校に不信感を感じていましたが、2年生からは校長先生も代わり、担任の先生にも恵まれ本当によかったです。

結局のところ、息子の困り事は集団生活の中で起こるものなので、学校の中でその都度対処して自分をコントロールしていくしかありません。そういう意味では学校という場所は息子にはしんどいところではあるけれど、唯一の療育の場であるのかもしれません。お友達とのトラブルやイライラの様子などを身近で見て困りごとを最もわかってくださる存在は担任の先生です。素晴らしい担任の先生に出会えたことで、息子は学校でとても良い支援を受けているのかもしれないと思えるようになりました。ずっと息子をどうやって育てたらいいのかわからずにいましたが、ひとまず「好きなことは家や習い事で思い切りさせてあげて、学校は人間関係を学ぶ療育の場として上手く連携を取りながら息子を見守ろう」という道筋が見えたのでした。